プレキャスト独立防護柵｜ジオスター株式会社

プレキャスト独立防護柵とは、自動車の路外逸脱防止などを目的として橋梁、高架、トンネル進入部といった道路の断面両端に設置する構造物です。

プレキャスト独立防護柵は公益社団法人日本道路協会発行の「防護柵の設置基準・同解説」に基づく各種別、各形状に対応可能であり、主に高速道路高架に適用されています。

プレキャスト独立防護柵は、弾性限界内での変形を見込んで設計する剛性防護柵にあたります。車両衝突時の衝撃を車両の変形と防護柵形状の工夫で緩和する構造となっており、強度が高く車両の路外逸脱防止性能に優れています。

プレキャスト独立防護柵は、たて壁部と底版部からなるL型構造をしており、設置時の安定性を確保した形状となっています。また、プレキャストブロックを設置するだけで構築できるため、非常に施工性に優れています。

プレキャスト独立防護柵は、以下の特徴があります。

・工場で製造されたプレキャストブロックを設置するだけの施工方法のため、場所打ちコンクリートで施工するときの足場構築、型枠設置、鉄筋組立などの工程が省略され、大幅に工期が短縮できます。

・工場製品のため、安定した品質を確保でき、事前に仕上がりを確認できます。
・材料に凍害・塩害環境に対して高い抵抗性を有し、設計耐用年数が普通コンクリートの5倍以上の高強度コンクリートであるハレーサルトを使用しています。

・プレキャストブロックを大型クレーンによって設置するため、場所打ちコンクリートとしたときの型枠設置や鉄筋組立といった危険な箇所での作業を省くことができます。

・高炉スラグを主原料としたハレーサルト製のため、普通コンクリートと比較してCO2排出量を約40％削減することができます。

・プレキャスト化により、複雑なデザインへの対応が容易にできます。

プレキャスト独立防護柵の施工手順を以下に示します。