• HRC矢板
HRC矢板の特徴

構造における特徴
・H形鋼の親杭とコンクリート縦矢板の複合構造により土留壁を構築する工法です。
・道路擁壁で数多くの実績を有する柵板の応用で、経済的な構造を実現します
・荷重(土圧)はコンクリート縦矢板/1.5m幅を介して親杭に伝達されます。
・コンクリート縦矢板を地盤に貫入させることで、ボイリングやヒービングを防止します。
・コンクリート縦矢板は親杭(H形鋼)を被覆し、耐久性、景観性・美観性を向上します。

用途における特徴
・水路をはじめ、道路擁壁、調整池等の土留め構造に適用可能です。

HRC矢板の種類
H200用標準部断面図
H300用標準部断面図
※上記数値はコンクリート縦矢板水平方向の抵抗モーメントであり、矢板の設計に用いる抵抗モーメントは親杭(H形鋼)の規格により決まる。
HRC矢板の構造

高い耐力 
・親杭は荷重に応じて、最適なサイズを幅広い範囲で選択でき、高い耐力を設定できます。
高い耐久性 
・縦矢板継手部にはシール材が設置され、親杭の耐久性が向上するほか、土砂の吸出しを防止します。

HRC矢板の施工
1.導枠設置

2.親杭(H形鋼)打設

3.コンクリート縦矢板打設

4.完成状況

HRC矢板の経済性

根入れの短縮
・曲げ荷重を親杭が受け持つため、縦矢板の根入れを短縮でき、経済性が向上します。
矢板の薄肉化
・縦矢板は親杭間で支えられた梁構造となるため、薄肉化できます。
 なお、HRC 矢板は製品幅1.5m に拡大しています(従来のRC 矢板は1.0m)。
水理特性
・粗度係数が小さく、更新工事の場合、既設の矢板を撤去せずに水量を確保できます。