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  • プレキャスト樋門工法
プレキャスト樋門工法の概要

プレキャスト樋門工法は、河川堤防を貫通して設置する函渠構造物である樋門のプレキャスト化を行う工法です。河川の排水樋門や取水樋門など、全国的に約400件の施工実績があります。従来、樋門は現場打ちコンクリートにより構築していましたが、プレキャスト樋門工法を適用することで現場作業を大幅に省略でき、工期の短縮やコスト縮減が図れます。

プレキャスト樋門工法の構造

プレキャスト樋門工法における構造形式には、剛接合方式と弾性接合方式があります。
剛接合方式とは、プレキャストブロックごとの接合部に無収縮モルタルを打設し、緊張材によって一体化されたプレキャストブロック群を可とう継手によって接続、可とうゴムの変形性能により地盤の変形に追随させる方式のプレキャスト樋門です。

一方、弾性接合方式とは、プレキャストブロックごとの接合部に弾性ゴム(FB接合ゴム)を挟み込み、プレストレスを導入する方式です。弾性接合方式は、FB接合ゴムのせん断変形により、より高いたわみ性を確保することが可能となり、地盤変形により追随させることができるため、樋門本体および周辺堤防の安全性をより確保することができる構造となっています。

プレキャスト樋門工法の構造形式
プレキャスト樋門工法の特徴

プレキャスト樋門工法には、下記の特長があります。

施工の効率化

プレキャスト樋門工法は、工場製作したプレキャスト函体ブロックをクレーンを用いて据付け、PC鋼材を緊張して構築する工法です。据え付け作業およびPC緊張作業は通常のボックスカルバートの施工と同様で、単純作業の繰り返しとなり、建設現場の省力化、省人化が期待できます。

構造物の品質向上

プレキャスト樋門工法に用いるプレキャスト函体は、管理の行き届いた工場で製造し、また、高強度コンクリートを使用するため、高い品質が期待できます。

地盤追随性

プレキャスト樋門工法の構造形式の内、弾性接合方式は、FB接合ゴムのせん断変形により、より高いたわみ性を確保することが可能となります。これにより、可とう継手による柔構造樋門形式に比べ、地盤変形への追随性が増し、樋門本体および周辺堤防の安全性が高まります。

プレキャスト樋門工法の施工方法

剛接合方式の施工手順
弾性接合方式の施工手順