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製品情報

  • NSSGプレキャスト防潮堤
NSSGプレキャスト防潮堤の概要

2011年の東日本大震災では、地震による津波により、東北地方の沿岸地域に甚大な被害が発生しました。プレキャスト防潮堤は、構造部材にプレキャストコンクリート部材を用いて、津波や高潮による被害を低減する防潮堤を構築するものであり、優れた経済性や施工性を有しています。

NSSGプレキャスト防潮堤は、経済性と施工性に優れた海岸・沿岸構造製品として、新日鐵住金株式会社とジオスター株式会社が共同開発した防潮堤です。この防潮堤は、鋼管杭基礎とプレキャストコンクリート部材を強固に一体化した粘り強い防潮堤を構築する工法です。安全性を高めつつ高品質な構造物を急速施工することができます。

NSSGプレキャスト防潮堤の構造

NSSGプレキャスト防潮堤の構造形式には、通常の土留め擁壁と同様、逆T形タイプおよびL形タイプがあり、用途や現場状況によってお選びいただけます。

NSSGプレキャスト防潮堤は、防潮堤本体の竪壁とフーチングはプレキャストコンクリート部材であり、フーチング部で鋼管杭と一体化して強固に支持します。フーチング部と竪壁部は、場所打ちコンクリートを介して接続した場合、現場状況や設計条件の変化に対応でき、高い施工性を確保しています。プレキャスト製の竪壁は、重量や形状寸法によって分割数を変えることで、様々な高さに対応できます。

NSSGプレキャスト防潮堤の構造形式
NSSGプレキャスト防潮堤の特徴
高い施工性

NSSGプレキャスト防潮堤の現場での作業は、鋼管杭の打ち込み、工場で製造された部材の設置・接合、部分的な現場打ちコンクリート打設のみであり、現場管理が容易になります。また、工場での製造と現場作業を同時進行出来るため、工事全体の工期短縮にも貢献できます。

高性能・高品質

NSSGプレキャスト防潮堤の地中部は、JIS規格品の鋼管杭を使用しており、性能が保証されています。また、フーチング部・竪壁部は、品質管理の行き届いた工場(ISO取得工場)で製造するプレキャストコンクリート部材を用いるため、品質が均一で精度の高い、品質の安定した構造物を構築できます。また、高強度コンクリートを使用する事で耐久性に優れた高性能な構造物となります。

省人化・安全性の確保

NSSGプレキャスト防潮堤の組立は、熟練工が不要で反復作業となることから作業効率の向上が期待できます。このため、現場での作業者が少なくなり、同時に行われる作業が減少することから、作業の安全性が向上します。

NSSGプレキャスト防潮堤の施工方法

まず、NSSGプレキャスト防潮堤の施工に先立ち、床掘掘削を行います。掘削後、鋼管杭を精度良く打設していきます。床掘面整地後、基礎砕石を敷均し、均しコンクリートを打設します。その後、プレキャスト部材を現場搬入し仮置きします。プレキャスト部材の運搬荷姿によっては、現場での竪起こし作業が必要になります。

プレキャストフーチング部材をクレーンにて吊り上げ、鋼管杭上部より開口部に精度良く収まる様に落とし込みます。その際、均しコンクリート上で高さ調整をしながら精度よく設置します。現場打ちコンクリート部のせん断補強筋を後から設置することが困難な場合には、あらかじめ露出筋にセットしておきます。続いて鋼管杭とフーチング部の隙間をコンクリートで充填し、現場打ちコンクリート部の配筋、コンクリート打設、養生を行います。

次に、プレキャスト竪壁部材をクレーンを用いて設置します。その際、フーチング部から露出した鉄筋を竪壁部材に内蔵されたモルタル充填式継手に挿入するため、慎重に行います。その後、PC鋼材により縦方向を連結し、竪壁部材のモルタル充填式継手にモルタルを充填します。最後に、PC孔のグラウト充填、PC定着箱と吊り治具のモルタル詰め処理、および目地工などの仕上げを行い、所定の位置まで埋戻して完成です。

手順1  掘削
手順2  基礎砕石・均しコンクリート打設
手順3  プレキャスト部材竪起こし作業
手順4  フーチング部材設置
手順5  現場打ちコンクリート打設
手順6  竪壁設置
手順7  縦連結工
手順8  完成
NSSGプレキャスト防潮堤の性能確認試験と施工確認試験

NSSGプレキャスト防潮堤の開発に際して様々な性能確認実験や施工確認実験を実施しています。性能確認実験としては、鋼管杭とプレキャストフーチング間の接合方法に関して、付着強度の確認実験や曲げ性能確認実験を行いました。また、施工確認実験として実物を用いた仮組試験を行い、縦連結PC鋼材の施工や現場打ち部のモルタル充填式継手の施工精度などを確認しました。

鋼管杭とプレキャストフーチングの接合部付着試験状況
鋼管杭とプレキャストフーチングの接合部曲げ試験状況
当社工場における施工確認試験状況