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製品情報

  • 大型ボックスカルバート
大型ボックスカルバートの概要

大型ボックスカルバートは、ボックスカルバート断面を複数に分割したプレキャストコンクリート部材を用いることにより、大型あるいは大断面のボックスカルバートの構築を可能としたものです。ただし、大型ボックスカルバートは、一部の部材が、現場打ちのコンクリートとなる場合があります。

プレキャストコンクリート部材間の接合は、機械式継手を用いて剛接合とする場合が一般的です。ジオスターでは、実物大の梁部材を用いた繰り返し正負交番曲げ試験を行って、使用する機械式継手の耐震性を確認しています。

ジオスターでは、大型ボックスカルバートとして、「ジオウェアカルバート(ボックスタイプ)、通称 ジオボックス」と「エ・コタイプ」いう製品を提供しています。


< ジオスターが提供する 大型ボックスカルバート >

 ・ ジオウェアカルバート (ボックスタイプ) - 略称 ジオボックス
 ・ エ・コタイプ (経済型)

カルバート概念図
ジオウェアカルバート(ボックスタイプ)の事例
大型ボックスカルバートの構造

大型ボックスカルバートの構造は、複数に分割したプレキャストコンクリート部材を組合せて、矩形の内部空間が1つある1連構造タイプと、2つの矩形内部空間が横に並列する2連構造タイプが一般的です。用途や現場状況に応じて、両製品タイプのいずれかをご使用いただけます。

大型ボックスカルバートの構造(1連構造タイプと2連構造タイプ)
大型ボックスカルバートの使用材料

大型ボックスカルバートの使用材料は、ボックスカルバートの構成部材が、すべてプレキャストコンクリート部材の場合(オールプレキャスト)と、プレキャストコンクリート部材だけでなく、一部の部材を現場打ちのコンクリートで打設する場合の大きく2とおりがあります。 

ジオスターの大型ボックスカルバートは、オールプレキャスト部材を基本とする「ジオウェアカルバート(ボックスタイプ)」の他、側壁以外の頂版部と底版部を現場打ちコンクリートとする「エ・コタイプ」があります。

「ジオウェアカルバート(ボックスタイプ)」は、すべてプレキャストコンクリート部材の場合(オールプレキャスト)と、底版のみ現場打ちのコンクリート部材でその他をプレキャストコンクリート部材で施工する場合に適用されます。

「エ・コタイプ」は、側壁部材のみプレキャスト部材で、その他の頂版や底版は、現場打ちコンクリートで施工されるものに適用されます。プレキャスト部材を用いるメリットを活かすとともに、しかも経済的に大型ボックスカルバートを構築したい場合に用います。


< ジオウェアカルバート (ボックスタイプ) - 略称 ジオボックス >

 ・ オールプレキャスト部材
 ・ プレキャスト部材(頂版部材、側壁部材) + 現場打ちコンクリート(底版部材)

ジオウェアカルバート(ボックスタイプ)
オールプレキャストと部分プレキャスト(底版のみ現場打ち)



< 大型ボックスカルバート エ・コタイプ >

 ・プレキャスト部材(側壁部材のみ) + 現場打ちコンクリート(頂版部材、底版部材)

エ・コタイプ
側壁部材のみプレキャスト(底版と頂版は現場打ちコンクリート)
プレキャスト部材を用いるメリットと経済性を両立
モルタル充填式鉄筋継手の実物大耐震性能確認試験

ジオスターでは、ジオウェアカルバート(ボックスタイプ)に使用している、モルタル充填式鉄筋継手の耐震性能を確認するため、実物大の梁供試体を用いた繰返し正負交番曲げ試験を実施しています。

この実物大の耐震性能確認試験により、ジオウェアカルバート(ボックスタイプ)に使用しているモルタル充填式鉄筋継手は、継手なしの場合と同等の曲げ剛性を有しており、十分な耐震性能があることを確認しています。

負曲げ載荷状況
正曲げ載荷状況