環境配慮型コンクリート「G-SaveWhite ®」を開発しました
当社は、高炉スラグ微粉末を用いた環境配慮型コンクリート「G-SaveWhite ®」を開発いたしました。
1.背景
カーボンニュートラルの実現に向けて、コンクリートの低炭素化は、建設業界においては重要な課題であります。コンクリート材料に関するCO2の排出量のうち、その殆どがポルトランドセメントの製造時に排出されます。そのため、セメントの使用を製鉄所の産業副産物である高炉スラグ微粉末に大幅に置換してセメントの使用量を大幅に削減する事で、CO2の排出量の削減に貢献するものと期待されております。
当社は、近年注目される環境配慮型コンクリートの開発に取り組み、以下の2つのラインナップ「G-SaveWhite ®E59・E69」を開発しました。
2.G-SaveWhite ®E59・E69
E59・E69は、セメントをCO2の発生が少ない高炉スラグ微粉末に59%置換したコンクリートと69%置換したコンクリートであり、CO2の排出量はE59で50%程度削減、E69で60%程度削減可能な環境配慮型コンクリートであります。CO2の削減量の値は種々のコンクリートの配合を有する事から配合毎に計算し、算出するものと致します。
G-SaveWhite ®E59・E69は、CO2を削減する環境配慮型コンクリートであると同時に高炉スラグ微粉末を利用することでコンクリート硬化体の組織は緻密となり耐久性が向上する事を特徴としています。加えて、プレキャストコンクリートの製造時に用いるスチーム養生との組み合わせにより高炉スラグ特有の緩やかな硬化速度の特性に対しても、安定的なプレキャストコンクリートの製造を可能とします。
3.G-SaveWhite ®E59・E69 のモックアップ
モックアップでは、実際のRCセグメントの実機寸法の型枠を用いてG-SaveWhite ®E59・E69を製造し、コンクリートとして必要な性能が得られる事を確認しております。
4.今後の展開
プレキャストコンクリート製品への適用は、RCセグメント製品・シールドトンネル内の内部構築部材・カルバート部材・舗装版部材他、当社保有の全製品への実用を目指します。
お問い合わせ先
ジオスター株式会社 設計・開発本部 開発部
電話:03-5844-1200